※閲覧注意

メアジ(島口ではガッチン)の卵巣に居たアニサキス
今朝の釣りで30cm程のメアジが二匹釣れたので、捌いていたところ、片方の個体から久々にアニサキスが登場。めずらしく8匹の団体さんだったので、近所のお年寄りの説を色々と実験してみました。

その1:酢締めにすれば大丈夫!?
→結果:10分経ってもピンピンしてます。

☆考察:ph1の強酸である胃酸で死なないんだから、ph2.5~3.0の米酢で死ぬわけないよね。。

その2:よく噛めば大丈夫!?
→結果:僕の前歯では噛み切れませんでした。爪で千切る事も不可。

☆考察:ナイロンテグスの様に硬くて細いので、相当に噛み合わせがいい人が100回くらい噛めば、或いは大丈夫かもしれないけど、刺身100回噛む人いるかな。。

その3:湯通しすれば大丈夫!?
→結果:瞬殺でした。

☆考察:陶器の手掌皿の上でティファールのお湯5ccほど掛けただけなので、器に熱を取られてある程度温度は下がってるはずですが瞬殺。これなら出汁茶漬けの半生状態でも大丈夫っぽいなと思いました。たぶんですが。。

結論:全部見つける自信が無いときは出汁茶漬け。


ネット検索してるとアニサキスの悪名だけが先走りして、大型のブリ糸状虫等他の寄生虫と情報がゴチャ混ぜになってる印象がありますが、以前から実際のサイズ感が分かる画像が少ないなと思ってて、良い機会だったのでアップしました。アニサキスは透明でかなり小さいので、鮮度が落ちて白っぽくなった身に入ってると、アニサキスライト等を使わない限り見つけるのは難しいですが、鮮度さえ良ければ目視が可能です。老眼じゃない限りは。。

あと、アニサキスとよく似たサイズ感で同じような症状を発症するシュードテラノーバという寄生虫がいます。こちらは血を吸うせいか赤っぽい色の事が多いので見つけやすいのですが、逆にアニサキスライトには反応しないのでご注意を。。

他にもアルコール類の実験をしたかったのですが、お湯が飛んで全滅してしまいました。寄生虫とはいえ、ちょっと残酷に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、腸で付いた場合は人の命にかかわります。毎日の事なので、食の安全に関しては、できる範囲はネットの情報や人の話だけではなく自分で何が安全で何が危険か知りたいと思います。
この二年半、食の大部分を自分で魚を釣って自分で殺して食べる事で、人ひとりが生きるためにどれ程の命が必要か、現実として感じることができました。ヴィーガンを選択する方の気持ちもちょっと判ります。ただ僕自身は頂く命に感謝をしながら、魚と野菜と少しの肉も食べて生きていく選択をします。それが雑食性の生物としての自然な姿だと思うから。。